右肩上がりの線グラフを描く人の手

人財活用02-仕事の三角形

■《三つのしょうがない》の三つどもえ

前回の《三つのしょうがない》は、ばらばらではなくて、からまっている。

ひとつの要素がほかの要素の生成発展を触発する。三角形全体がループして、向上のスパイラルを形成する。要素から要素を導き出してみよう。(図参照)

job-triangle

■使命から導く

★使命→使命感→意欲
使命が与えられた。それは明確で納得のいくものだ。たとえば組織貢献や社会貢献。お客さまの笑顔が見られる。職場のみんなの幸せ度がアップする。そこで芽生えるのが使命感。これが意欲に直結する。

★使命→学習動機→能力
使命が与えられたが、それに対応する能力が不十分だ。幸い、使命感と意欲はたっぷりある。意欲が学習動機につながり、最終的に能力を伸ばすことができる。もともと能力が足りている場合でも、それをさらに伸ばす力になるのが使命だ。

■能力から導く

★能力→自信→意欲
能力が足りてくると、それに対応した自信が湧いてくる。自信があれば活動したくなる。活動の行き先は「意欲」の形で現れる。

★能力→自負心→使命
高い能力は、それに対応した自負心を生み出す。とくに組織内のオンリーワン、業界で有数といった能力を備えると、自負心は強力になる。これが使命達成へのアプローチになる。 また同時に、使命そのものの見直し、質の向上も促すことになる。

■意欲から導く

★意欲→学習意欲→能力
ここでいう意欲は、使命に向けられたものだ。だがこれは学習意欲にもスライドできる。使命への意欲が、自発的な学習を通じて能力向上に結び付く。

★意欲→達成意欲→使命
意欲は、「なんでもいいから作りたい」といった素朴な無目的さを持つことがる。それを使命の方に向かわせると「達成意欲」の形になる。より大きな使命を設定してチャレンジできるのも意欲のおかげである。

ポジティブに捉えて語ったが、逆もある。使命がはっきりしない→意欲がわかない→能力を高められない、など。

負のスパイラルを駆け下りてしまわないように。どうしたら向上のスパイラルに入れるのか。ムーブメントを起こすための仕組みを考える。

次回へ。

(あもうりんぺい)

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